クイーンズランド州政府は、新型コロナウイルス対策として、史上最大規模となる経済支援策を発表しました。
2020年4月25日
在ブリスベン総領事館22日,クイーンズランド(QLD)州政府は,新型コロナウイルスの影響を受けた QLD 州民,ビジネス及び産業を支援し,雇用を守り経済を下支えするため,史上最大規模である総額40億ドル超の緊急支援策を決定しました。これは,今後2年間(2019/20~2020/21)のコロナ禍に瀕する州経済の正常化を目指す補正予算である 2020 年 COVID-19 歳出法(22日可決,23日施行)に基づく追加支援策であり,主な支援策の概要は以下のとおりです(現在のところ,各支援策の申請・受給方法等は未公表です)。
1 医療機関・サービスの拡充【12億ドル】
発熱外来クリニック,救命救急施設,緊急措置施設及び遠隔地域用地方フライングドクター・サービスの拡充。
2 一般家庭への生活費救済【3億ドル】
州内の全210万世帯を対象とする水道・電気料金分としての 200 ドル控除を含む。
3 企業への経済支援【25億ドル】
給与支払い税軽減,州政府所有不動産賃貸料軽減,(失業対策を兼ねる)雇用を必要とする企業向け就労支援,電力使用量10万 kw/h 未満の中小企業を対象とする電気料金払い戻し,酒類販売ライセンス料免除,経済活動改善後の大企業への業務拡大支援。州政府は今次経済支援策に加え,以下の措置をとっています。
1 州民雇用支援【5億ドル】
QLD 州民を継続雇用する企業を支援するため,最大 25 万ドルを融資(最初 12 か月間無利子)。
2 土地所有税軽減【4億ドル】
賃貸人への裨益を念頭にした,土地所有者への固定資産税減免。
3 地方の自治体・企業・産業支援【当初措置として 2,725 万ドル】
地方の自治体,企業,産業に対する,復興・回復戦略,特定資金援助及びカウンセリング等の総合支援パッケージ。
4 住居対策【2,470 万ドル】
自己隔離を求められる脆弱な州民の為の居所支援,ホームレス支援機関への資金援助,住居保有支援制度の拡充詳しくは,以下のトラッド副首相兼財務相のメディアステートメント(原文)をご覧ください。
http://statements.qld.gov.au/Statement/2020/4/22/palaszczuk-government-delivers-support-for-health-jobs-and-business
引用元:
在ブリスベン日本国総領事館サイト
【新型コロナウイルス】クイーンズランド州政府による経済支援策の公表